鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<470>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日〜)<470>
2018年11月12日「まあ、楽しく歩んでいると…」



聖書の言葉
高い山に登れ。良い知らせをシオンに伝える者よ、力を振るって声を上げよ。
旧約聖書イザヤ書40章9節)


ブログをお休みしているうちにも二ヶ月を経てしまった。取り立てて書くこともないからである。いろいろな出来事を経験しつつ歩んでいるとしても、それらを書くと、自ずと過去の出来事に触れることになり、そういう手法は今までも繰り返してきたのである。だからなかなか筆を執る気にならないのである。とは言え、今までこのブログを閲覧してくださっている皆さんには申し訳ないと思い、近況報告をすることにした。
この4月から伊勢原市にある教会の幼稚園、伊勢原幼稚園の園長を務めるようになった。家から2時間を要する。これが毎日であると、身に応えるが、月水金の三日間なので、何とか休み休み行き来している。当初は六浦駅から急行に乗り、次の金沢八景駅快速特急電車に乗っていた。そこから横浜駅まで、座ることもできない。しかも結構込み合っているので、横浜駅で下車するときには大変でもある。しかし、最近は六浦駅から急行に乗り、そのまま乗り換えないで横浜駅に行くようになった。六浦駅で乗ると座ることもでき、居眠りすらできるのである。横浜駅で目が覚めて慌てて下車したこともある。横浜駅では京急線から相鉄線に乗り換えるのであるが、両方の路線は東側と西側にあり、結構歩くことになる。それでも相鉄線は始発なので、この電車でも座ることができる。海老名に着くと、今度は小田急線に乗るのであるが、結構な込み具合である。それでも本厚木駅愛甲石田駅では、どっと下車するので、やれやれと思って乗っているうちにも、次の伊勢原駅で下車するのである。
幼稚園では子供たちとの触れ合いが、楽しく、また希望が持てるようである。「園長先生、大好き」なんて言われると、なんか存在感が増してくるのである。先日、朝のお迎えで幼稚園の門に立っていると、朝の挨拶をしたお友達が、園舎を前にして、引き返してきた。「ギューするの、忘れちゃった」と言って、ハグをしてくれるのである。このお友達は、園長にはいつもギューしてくれるので、うれしく思っていた。最近は、その他のお友達もギューをしてくれるようになってきている。こんな喜びが、幼稚園への行き帰りが大変であると心配する連れ合いのスミさんに、「幼稚園に行くのが楽しみで、楽しみで」なんて言っているのである。その幼稚園の職務も、早くも11月を迎えている。収穫感謝、クリスマス等のイベントを踏まえつつ、この年も終わることになる。大変かな、と思っていた園長の職務も、今は喜びつつ務めているということをご報告しておきたい。
最近とは言わないが、いつの時代でも、お亡くなりになる方がおられ、その方々を偲びつつ過ごすことが多くなっている。私も79歳になっており、70歳代最後の歩みをしているのであるが、それとなく身辺整理を心がけている。六浦谷間の集会を連れ合いと共に始めて、今年は8年になる。2010年3月に大塚平安教会を退任し、その後、4月から9月まで横浜本牧教会の代務者及び早苗幼稚園の園長を担う。その後は無任所教師として歩むことになり、その年の11月28日から六浦谷間の集会として、自宅で礼拝を捧げるようになった。我が家の子供たち、また知人が時には出席してくれる。この集会により、やがて伝道所、教会にするという気持ちはなく、この六浦谷間の集会として余生を過ごしていくことにしているのである。それでも、今まで横須賀上町教会の礼拝には月に一度、定期的に礼拝説教、聖餐式をしていた。それも2016年7月で終わることになった。同教会の先生が正教師、牧師になったからである。しかし、三崎教会は2012年8月から、隔月であるが礼拝説教を担当させていただいている。三崎教会は今後も続く様である。その他にも、時々他の教会のお招きをいただくが、原則として六浦谷間の集会が基本なのである。間もなくクリスマスである。毎年ではないが、クリスマスには知人の皆さんが出席される。大きくもない部屋で15名の皆さんと礼拝を捧げ、食事を共にすることの喜びがある。
スペイン・バルセロナにいる羊子や孫の義也君とは、毎週土曜日にFaceTimeで顔と顔を合わせて話している。義也君も1歳9ヶ月になり、部屋中を飛び回っている様子を見ることができる。お話も少しずつしているようで、羊子がこちらの名前も何とか覚えさせようとしているのであるが。12月末から1月にかけて帰国することも話し合ったが、冬は寒いし、春に延期することにしている。その春には、宮城県の陸前古川教会を訪ねることにしている。神学校を卒業して、最初の青山教会で4年間務め、その後に赴任した教会である。6年半の務めであるが、我が家の子供たちはここで幼少時代を過ごしたのである。3月17日に教会で説教をさせていただき、午後からは羊子のピアノ演奏会を開催してくれることになっている。久しぶりに家族で古川を訪問すること、楽しみにしつつ過ごしている今である。
このような日程を歩みながら、やはり、我が家で過ごすことは喜びである。今は、庭にはミカンや柚子が鈴なりに実っており、楽しみつつ鑑賞していることも付け加えておこう。
近況のつもりで記しておいた。今のところ元気にすごしていることも。



庭には柚子の実が鈴なりに。さていつ収穫しようか。



ミカンを毎日一個ずついただいている。甘くて、美味しい。



バルセロナでピアノの演奏活動をしている羊子家族は、
ドイツのハンブルクの教会に招かれ、ピアノのコンサートを開く。


ハンブルクの日本庭園で。



最近は自分からピアノに向かうことが多い。
大きくなったらピアニスト?