鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<448>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日〜)<448>
2017年8月26日「幼子を見つめつつ」



聖書の言葉
「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである」。そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。
新約聖書・マルコによる福音書10章13-16節)



「来週の今頃は、もう義也はいないんだね」との会話が多くなる。スペイン・バルセロナに在住の羊子が今年の2月12日に男の子を出産した。私達夫婦として、お祝いに駆け付けたいのであるが、今は幼稚園の園長の職務があり、また連れ合いのスミさんの腰の具合がよろしくないので、行くことができない。スペインは、今まではヨーロッパのどこかの国で乗継をしていたが、東京とマドリッドの直航便が始まり、そして最近は東京とバルセロナの直航便が始まる。もう乗継の必要がなく、飛行機に乗ればバルセロナに行くことができるのである。私は過去三回、バルセロナに赴いたが、乗継で結構苦労しているのである。2011年に赴いたとき、連れ合いのスミさんと次女の星子と三人であったが、成田発が多少遅くなり、フランクフルトでの乗り継ぎができなかったのである。乗り継ぎの時間が一時間しかなく、フランクフルトで乗り継ぎの手続きをしている間に、バルセロナ行には乗れなかったのである。次の便は4時間もまたされる。そのあたりの事情は当時のブログにも記しているので割愛しておくが、毎回乗継には苦労していることが思い出される。バルセロナ直航便ができたので、行きやすくなったことはありがたい。
羊子と義也君は7月24日に帰国したが、8月29日にはバルセロナに戻ることになっている。日本に帰国する前の日々は、「もうすぐだね」と夫婦で語り合っていたが、今は「来週にはいないんだね」と寂しさを語るようになる。今回は私達に義也君を合わせるためが目的で、そのため滞在期間も短い。しかし、帰国することになると、いろいろとお招きがあり、前半は忙しい日々となる。7月27日はグラナドス生誕150年で豊洲シビックセンターホールにてコンサート、浅田真央さんのフィギア、アイスショーで演奏すること、大阪市中央体育館で7月29日-31日、愛知県体育館で8月4-6日に赴くことになる。8月13日には横浜本牧教会でピアノリサイタルが開かれる。しかし、その後はお友達と会うくらいであり、孫と共に歩む生活となる。生後六ヶ月になる孫は重かった。時には抱っこしてあげるのであるが、かなりくたびれる。それでも抱いているうちに眠ってしまう孫をうれしく思うのである。
義也君が生まれてから、娘の羊子は義也君がいろいろな人々に抱かれている写真を送って来る。まだ本当のじいちゃん、ばあちゃんが抱っこしていないのに、面白くない写真であるが、皆さんに喜ばれ可愛がられている孫は、やはり嬉しく思うのであった。こちらでも皆さんから抱っこされており、スペインと同じように皆さんに抱かれている孫の写真集が出来上がるのである。買い物に行ったりすると、羊子が抱いている義也君を皆さんが声をかけてくれる。父親がスペイン人なので、やはり日本の子供の顔とは異なる。どこにいても人気者になる孫に、目を細めているのである。また、来年も帰国すると言うが、もはや歩き始めているであろう。抱っこもできなくなるだろう。今のうちに重みを腕に覚えさせておこうか。



おばあちゃんがミルクを上げて。



孫の重みを忘れずに。



トンカツ屋さんで食事。



散歩でベビーカーを押し、