鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<446>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日〜)<446>
2017年8月5日「まごまごしながら」



聖書の言葉
孫は老人の冠、子らは父の輝き。
旧約聖書箴言17章6節)



スペイン・バルセロナ在住の娘、羊子が今年2月12日に生まれた義也と共に一時帰国中である。7月24日に羽田着であり、優と共に迎えに行く。空港で初めての対面となる。初めてと言っても、いつもFaceTimeで対面しているので、もはや見慣れているのである。それでも空港で抱っこしたときには、初めての孫の実感を得るのであった。すぐに車で実家に到着する。連れ合いのスミさんも初めて抱く義也君を喜んだのであった。それからの生活が大きく変わる。いつもは連れ合いのスミさんと二人の、静かな生活であるが、時には大泣きする義也君にいつも気をとられなければならない。ミルクを上げること、おむつを取り替えること、眠くなる時に抱いてあげること、老人夫婦には大変なことである。そこで我が家の子供たち、星子や優の応援を頼むことになる。羊子は24日に帰宅したが、翌日の25日には大阪へ打ち合わせに行く。29日から31日まで、大阪市中央体育館で開催される「TheIce2017」で演奏するからである。フィギアの浅田真央さんが、羊子の演奏するスペイン曲「火祭り」で滑っているが、その羊子が日本に一時帰国することを知り、是非、本人の演奏で滑りたいと言われたのである。それが一時帰国する数日前に決まり、早速打ち合わせに出かけることになる。さらに27日には「グラナドス生誕150年」コンサートが開かれ、そこで演奏することになる。そのため26日にはリハーサルに出かける。帰国しても出かけることが多く、子供の義也君を連れてゆくわけにはいかないので、我が家の子供たちが交代でヘルパーにやって来たのである。ヘルパーの世話になるが、時にはミルクをあげたり、おむつを替えたり、抱っこして寝かせたり、老夫婦も出番が重なる。そして28日から羊子は義也君と共に大阪へ、優がヘルパーで同道する。四日間はまた夫婦の生活に戻るが、やれやれとの思いであった。
8月1日から2日は在宅したが、3日から6日までは名古屋である。愛知県体育館で大阪と同じようにアイスショーが開催されるのである。6日の日曜日の夜には帰宅することになっている。大阪にしても名古屋にしても、いずれも新幹線に乗るので「新横浜駅」まで、車で送り迎えするようになっている。今まで、車で新横浜に行く機会がなかったが、こんなに何回も行き来するとは。新横浜の駐車場に入れたものの、出方がわからない。まごまごはしていると係員が来て、手続きの仕方を教えてくれる。もはやまごまごすることなく、車の出し入れができるようになった。
孫の義也君の世話をしながら、我が家の子供たちのことを思い出していた。もう昔のことで、あまり思い出せない。色々と世話をした思い出がないのである。子どもが生まれれば、連れ合いのお母さんが来てくれて、育児をしてくれた。結婚して、羊子や星子が生まれても、連れ合いのスミさんは明治学院に勤めていたし、私は青山教会の副牧師として毎日のように出かけていたし、乳幼児の育児に携わった思い出がないのである。ミルクをあげたり、おむつを替えたり、おんぶしたことは、うすうす思い出すのであるが。
アイスショーが終われば、後は羊子もそれほどの予定がない。8月13日は横浜本牧教会でピアノリサイタル、8月27日は大塚平安教会の礼拝奏楽が予定されているが、他は知人、友達に会うことくらいである。せっかく帰国したのであるから、自宅で過ごしてもらいたいと思っている。老夫婦が張り切る時なのだ。



日本に出発する前、パパと。



初めてのフライト。約20時間、おとなしくしていたとか。



初めて抱っこする孫。羽田空港にて。



浅田真央さん達のスケート・フィギアで演奏する羊子。
プログラムで紹介されている。大阪と名古屋で開催。