鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<444>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日〜)<444>
2017年7月13日「力がよみがえるもんで」



聖書の言葉
十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です。
(コリントの信徒―の手紙<一>1章18節)



「ようやく」、第一学期の終わりとなる。幼稚園のことである。昨年の10月から横浜本牧教会附属早苗幼稚園の園長を担うことになる。前任の牧師兼園長が9月に退任したので、次の牧師・園長が就任するまで、暫定的であるが、幼稚園の園長を務めさせていただく。まあ3月までであろうと思っていた。しかし、その時点では後任が決まらない。結局、もう一年務めることになったのである。終わりであると思っていたのに、さらに続けることは、なんかとても長い思いである。まさに「ようやく」なのである。しかし、久しぶりに園長を務めることになり、前任のドレーパー記念幼稚園で30年間園長を務めたことを思い出していた。4月の始業式、入園式、イースター礼拝、5月の遠足、6月のお泊り保育、7月の夕涼み会、そして終業式を担う。このほかにも毎週水曜日の合同礼拝、毎月一回の聖話の時間、保護者会礼拝等があった。
遠足は近くにある本牧山頂公園である。前任の幼稚園時代は、遠足は近くの公園であるが、それでも電車に乗っていく場合もある。観光バスで出かけないので、このような遠足を喜びとし、誇りにもしていた。ところが、現在の幼稚園はそれよりも近い場所なのである。広い緑の公園で、のびのびと過ごす喜びを持つ。本牧の地は、まったく都会の中にあるのではなく、結構、自然と共にある街並みなのである、三渓園という有名な公園もある。本牧山頂公園は広場がいくつかあり、親子の触れ合いには祝福の場でもある。この山頂公園は災害時の園児引き渡し場所でもある。災害を想定し、子ども達と共に、歩いて20分くらいの山頂公園に避難するのである。そこへ保護者が迎えに来ることになっている。家から何分で迎えに来られるかを報告してもらうのである。既に二回の訓練が行われているので、道筋も示されている。
毎日、幼稚園に出かけるのはきついので、月水金の三日間赴く。教職員は8時30分から礼拝をささげているが、いつも途中からの出席になる。というのは、いつも車で行くので、幼稚園の駐車場に入れる場合、7時30分から8時30分までは小学生の通学路に指定されており、その時間帯は通れないのである。その通学路の見守り隊のおじさんたちは、8時28分頃にはいなくなるので、その時間帯に駐車しているのである。その為、どうしても教職員の礼拝には間に合わないのである。礼拝が終ると、9時からのお迎えになる。園児たちは9時登園であり、その時間は入口に立って「おはようございます」の挨拶をしながら迎えるのであった。子ども達、保護者の皆さんとの挨拶は、よい出会いにもなっている。最近では園児がハグしてくれたり、ハイタッチしてくれたり、楽しい挨拶となっている。車の送迎は原則として禁止しているので、自転車の送迎が多くなっている。赤ちゃんを抱っこし、自転車の前と後ろに子供を乗せて来られるお母さんもおられる。送迎も大変であると示されている。送迎バスは、幼稚園協会としては運行しないことになっている。
昨年の10月からであるが、幼稚園として、問題点があるので、役員会に提示してきた。園庭の隣は駐車場になっている。その境は低い垣根になっている。これでは不審者が簡単に乗り越えてくる。そこで、乗り越えられないような高い垣根を造ることになる。さらに入口はシャッターになっており、災害時に停電であれば作動ができなくなる。それでシャッターとは別に門扉を造ることにしている。また、その入り口は緩い傾斜になっており、雨天時は滑りやすい。そこで、その傾斜に階段を付けることにしたのである。また、外の植え込みには教会の掲示版があるが、幼稚園の広報活動のためにも、幼稚園の掲示板を設置することになる。実際に幼稚園に関わっていると、いろいろと力がよみがえるもんで、もう少し余力を出そうかと示されてもいるのである。



早苗幼稚園の入口。



年長組の卒業遠足、八景島シーパラへ。



上郷森の家にてお泊り保育。キャンプファイヤーを楽しむ。



本牧の通りは楽しい歩道になっている。