鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<428>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日〜)<428>
2016年12月28日「飼い葉桶が満たされて」



聖書の言葉
ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。
ルカによる福音書2章6-7節)


今年のクリスマス礼拝は12月25日であり、クリスマスの日にささげる喜びをいただいた。クリスマス礼拝といっても、一番早い年は12月19日である。次の迎える日曜日は12月26日になるので、やはり25日前にクリスマス礼拝をささげたいのである。しかし、教会によっては26日にささげている。しかしまた、19日はなんとなくクリスマス礼拝との思いが深まらないと思う人もある。そうは言っても、25日前まで、前任の大塚平安教会時代であるが、教会の婦人会と家庭集会のクリスマス、教会に関係する二つの施設のクリスマス、幼稚園のお母さんたちのクリスマス、幼稚園のクリスマス、教会学校のクリスマス、神の庭・サンフォーレのクリスマス、そして教会の聖夜礼拝、クリスマス礼拝等、いずれも12月25日前に集中するのである。26日になると、なんとなくホットするようである。今年もなんとなくそんな気分になっている。
今年は10月から横浜本牧教会付属早苗幼稚園の園長に就任してしまった。今までの牧師・園長が9月で退任したので、同教会は当面、代務者を立てて歩むことになった。本来、代務者と共に幼稚園の園長にも就任しなければならないのである。実際、2010年3月に大塚平安教会を退任するや4月から横浜本牧教会の代務者と園長を9月まで担ったのである。だから、今回の代務者が決まったとき、教会の代務者を担っても幼稚園の園長まで担えないというのである。他に重要な職務を担っているからである。それで、園長は代務者が兼任するのではなく、専任としたのである。そのお役が回ってきたと言う訳である。園長と共に横浜本牧教会が関係する聖坂養護学校とオリブ工房の職員礼拝も担うことになる。そして、クリスマスを迎えたとき、以前のように多くのクリスマスをお祝いすることはないが、幼稚園や養護学校のクリスマスをお祝いすることであった。六浦谷間のクリスマス礼拝を含めると三回のお祝いであった。回数としては喜ばしいのであるが、12月11日より風邪を引いてしまい、喉の痛みや咳等で苦しむことになる。早く病院に行けばよいのに、なかなかいかなかったので長引いてしまった。それでもクリスマスが終わったら、回復したようだ。そうすると風邪の期間も「クリシミマス」であったのだから感謝しなければならないだろう。
24日にはスペイン・バルセロナにいる羊子とFaceTimeで画面を通して通話する。羊子は丁度エスクデージャを作っているところであった。この食べ物は、鶏肉や豚肉、そして野菜を煮込んでだし汁作る。そのだし汁のスープに貝殻状の茹でたマカロニを入れて食べるのである。クリスマスにいただく料理なのである。そして26日にはエスクデージャの具材を春巻きのようにして食べるのである。2014年のクリスマスはバルセロナ滞在中であり、それらの食べ物をおいしくいただいたのであった。羊子がエスクデージャを料理しているところを画面で見ながら、クリスマスの感謝を示されるのであった。しかし、スペインではまだクリスマスであり、1月6日の顕現祭までクリスマスの喜びは続いているのである。
今年のクリスマスは飼い葉桶を示されつつ御言葉を示されたのであった。実際、2014年にバルセロナに滞在したとき、クリスマスであるから、教会にもクリスマス物語が飾られている。しかし、12月25日までは、その飼い葉桶にはイエス様がいないのである。クリスマスにイエス様が存在する様になるからである。私たちは飼い葉桶として、今は空っぽの飼い葉桶でなければならないことが待降節なのである。それなのに、私たち飼い葉桶には、なんだかいろいろな物が詰まっているのではないか、それでは待降節にはならないのである。
今年も12月25日、六浦谷間の集会はクリスマス礼拝として、いつもは原則夫婦二人の礼拝であるが、実に11名もの皆さんと共にお祝いしたのであった。ひとり一人が自分の飼い葉桶にイエス様をお迎えできたということである。そういう喜びを持ちながら新しい年を歩み始めたい。



バルセロナの市役所前広場に飾られたクリスマスツリー。


六浦谷間の集会もリースを飾り、クリスマスに備える。



この一年も六浦谷間の集会として礼拝をささげてきた。



フィレンツェの広場に置かれている馬小屋。
飼い葉桶には、まだイエス様はいない。クリスマス前なので。