鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<395>

隠退牧師の徒然記(2015年2月11日〜)<395>
2016年1月18日「カレンダーを見つめつつ」



聖書の言葉
主はモーセに言われた。「あなたは炎の蛇を造り、旗竿の先に掲げよ。蛇に噛まれた者がそれを見上げれば、命を得る。」モーセは青銅で一つの蛇を造り、旗竿の先に掲げた。蛇が人をかんでも、その人が青銅の蛇を仰ぐと、命を得た。
民数記21章8-9節)



新年を迎えたとき、最初の仕事はカレンダーを張り替えることである。大塚平安教会在任時代、1月1日になるとカレンダーの張替えで教会、幼稚園を歩き回る。教会では玄関ホール、集会室、教師会室、そしてトイレにも掲げ、自宅においても書斎、ダイニング、それぞれの部屋に貼ってあるので、結構大変な作業なのである。幼稚園では各教室は先生たちに任せるので、玄関ホールに飾っている。飾っているというのは、額に入れているからである。聖画カレンダーなので、額に入れると一層聖画が示されるのである。園長室、職員室等のカレンダーも張り替える。カレンダーを張り替えたことで、新年を迎えたような思いであった。カレンダーは教会の玄関に置いておく。皆さんが持ち帰るのである。しかし、あまり教会に出席しない人は、近所であればお訪ねしては差し上げるのであるが、遠い方には郵送する作業もある。そんなことで新年はカレンダーが常に頭に示されているのである。教会には出席できない人にとって、教会のカレンダーは唯一のパイプ役になっているのである。送るのが遅いと催促される方もある。それなら教会に取りに来ればよいのに、と思ったりして。
隠退してからは、子どもの優が年末には大塚平安教会とドレーパー記念幼稚園のカレンダーを数枚ずついただいてきてくれるので、新年と共に張り替えていた。ところが今年は1月9日に来ることになり、それまでは昨年のままのカレンダーであった。ようやく張り替えたので、やはり新しいカレンダーを見つめながらの歩みとなる。私の在任中は幼稚園のカレンダーは作らなかったが、新しい園長が幼稚園のカレンダーを作るようになり、楽しみつつ一年間見続けるのである。ありがたいと思っている。今年はイースターが3月27日と、比較的早く迎えること、またクリスマス礼拝が12月25日になることを知り、今からその忙しさを示されている。クリスマス礼拝が25日になると、聖夜礼拝・キャンドルサーヴィスが前日の24日なので、不謹慎ながら24日の聖夜礼拝後のお茶の会では、早く皆さんがお帰りになることを願ったものである。大塚平安教会における30年6ヶ月の在任中、24日、25日と続くクリスマスを何度が経験し、今年のカレンダーを見ながら昔を思いめぐらせている。
在任中、聖画カレンダーにより、説教の展開で引用したこともある。しかし、あまり引用できないようなこともあったような気がする。今年はフリッツ・フォン・ウーデ画「その子らをわれに来させよ」であり、イエス様が繰り返し教えておられた「子どものように神の国を受け入れなさい」を心に示されながら歩むであろう。毎年、聖画を示されているので、聖画の世界の造詣が深くなる思いである。「カナの婚宴」の聖画カレンダーを一年間見続けた年もある。2011年4月、5月にバルセロナに滞在したとき、羊子がパリの三大美術館へと連れて行ってくれた。ルーブルオランジュリー、オルセー美術館である。その時、「カナの婚礼」の実物画の前に立ち、その大きさに驚いたものである。縦6.6メートル、横 9.9メートルの大きさである。その他、ミレーの「落穂ひろい」等、カレンダーに使われたので、原画を懐かしく鑑賞したものである。聖画カレンダーは、鑑賞と言うより、聖書の言葉を直接示されるようで、信仰者の励みにもなるのである。その聖画カレンダーは新しい年になると、役目が終わりになるのであるが、我が家ではその聖画を壁に掲げるようにしている。イエス様の聖画もあり、いつも見つめられているようであり、信仰の励ましにもなっている。
聖画カレンダー、幼稚園の楽しいカレンダーと共に、我が家にはもう一つ楽しいカレンダーがある。動物達の写真のカレンダーであり、我が家特製のものである。数年前より、朝日生命保険会社がペットのカレンダーを作成してくれることになり、毎年作ってもらっている。羊子が飼っている犬達のカレンダー、星子が飼っているインコのカレンダー、我が家にいたリスのカレンダーを作っている。今年は優が飼っている亀の写真である。これらの動物達を示されながら、ペットと共に過ごしている子供たちをも示されるのである。一通りペットをカレンダーにしたので、来年のカレンダーの写真をどうするか、今から思案している。カレンダーを作るために、何か動物でも飼おうか、なんて考えたりして。



聖画「カナの婚宴」の前で。2011年、ルーブル美術館で。



大塚平安教会の2016年の聖画カレンダー。



今までのカレンダーの聖画を切り取って、壁に掲げている。



我が家特製のペットのカレンダー。