鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<386>

隠退牧師の徒然記(2015年2月11日〜)<386>
2015年11月28日「出会いが重ねられ 3 」



聖書の言葉
命がけで私の命を守ってくれたこの人たちに、わたしだけでなく、異邦人のすべての教会が感謝しています。また、彼らの家に集まる教会の人々によろしく伝えてください。
(ローマの信徒への手紙16章4-5節)


娘の羊子と昨年結婚した彼・イグナシオさんが11月25日にバルセロナへと戻って行った。10月30日に一時帰国している。約一ヶ月の滞在であったが、いろいろな予定をこなし、多くの皆さんとの出会いが与えられ、喜び感謝しつつ戻って行ったのである。彼らが居なくなって、再び夫婦二人の生活に戻ったのであるが、なんとなく気が抜けたような思いでもある。この一ヶ月の日々を振り返っておくことにしよう。
10月30日に羽田に到着するので、私が一人で迎えに行く。彼らは一人46キロの荷物のチケットであり、二人で92キロの荷物である。その他の荷物もあり、私の車でも積みきれないほどであるので、連れ合いのスミさんは家で待つことにしたのである。31日は子供たち、星子や優、弥生さんが集まり歓迎の晩餐会を行う。11月1日は清水ヶ丘教会でコンサートが開かれ、その後は彼らを友人たちが中華街に招待してくださる。3日には大塚平安教会の元青年の皆さんが我が家にお出でくださり、晩餐の交わりを行う。そして5日には横浜本牧教会の皆さん、稲本さんと片平さんが中華街に招待してくださる。私達夫婦もお相伴にあずかる。稲本さんも片平さんもバルセロナの観光の際、羊子の家にもお寄りくださり、食事を共にしているので、ご招待くださったのである。次々に皆さんとの出会いが与えられたのであるが、6日は特に予定がないので、彼らを鎌倉に案内したのであった。鎌倉八幡宮は大勢の人であふれていた。丁度、七五三の時期でもあり、子供たちの着物姿が多くみられる。他の外国人も多く訪れており、日本の風物詩を写真に収めていた。そして、長谷の大仏にも寄る。大仏の見物は私自身も久しぶりである。ここにも大勢の観光客が訪れている。
8日は横須賀上町教会の礼拝であるが、羊子たちは表参道のKAWAIでレクチャアー及び演奏を行う。その後は友人の皆さんと食事を楽しむ。10日には京都に向かう。11日は同志社女子大でのコンサートである。女子大でコンサートを開くことになったのは、大学の先生が一年間バルセロナにいてお交わりがあったからである。その先生ご夫妻がバルセロナ日本語で聖書を読む会に出席されていたのである。羊子たちが一時帰国することでお招きくださったのである。関西には風月堂があり、その会長さんとも親しくしているので、お訪ねしてお交わりをしたと言うことである。13日には東北へと移動する。関西から東北へは新幹線で移動したのであるが、外国人向けの割安料金を利用できるのである。陸前高田には被災関係知人がおり、皆さんとのお交わりが導かれる。そして14日には飛行機で北海道の北見に移動する。15日は北見望ヶ丘教会でコンサートが開かれたのである。この教会には森田裕明牧師がおられたが、森田牧師には関係なく、不思議なお導きでコンサートの開催となったのである。そして、翌日には紋別でコンサートが開かれる。紋別にはアリシア・デ・ラローチャ先生の最初の頃のお弟子さんがおられ、既に80歳を過ぎているが、お迎えくださったのである。そして17日には六浦の自宅に帰ったのであるが、その帰りにも友人と会い、旧交を温めて帰宅したのである。関西から北海道まで日本を縦断するような旅であった。
18日の夕にはバルセロナ日本語で聖書を読む会の皆さんとネット礼拝を行う。このネット礼拝は6月25日にも行っている。iPadFaceTimeで画面を見ながらバルセロナと日本の横浜とで礼拝をささげるのである。私が説教を担当し、羊子がピアノで奏楽を行う。21日には彼らを鷹取山に案内する。鷹取山までは昔は里山を歩いたものであるが、今は住宅街になっておりコンクリートの道を歩く。鷹取山はロッククライミングが盛んで、外国人まで楽しんでいる。石を切り出した後地なのでロッククライミングの場になっているのである。ここから神武寺までハイキングコースになっており、山道を歩くことになる。都会の名所を訪ねることも喜びであるが、イグナシオさんはこの様な山道を歩くことが何よりの喜びであるということであった。一番の思い出になったと述べている。そして、その21日の夕は従姉妹会を我が家で開く。二番目の姉の娘、三番目の姉の娘との晩餐会である。それぞれ男の子もいるが来られなかった。
22日の日曜日は三崎教会の音楽伝道礼拝が開かれた。礼拝説教を私が担当し、羊子が礼拝の奏楽を行う。そして礼拝に続いてコンサートが開かれたのであった。コンサートが終わるや昼食の接待をいただく。美味しい食事をいただいたのであった。そして、23日は大塚平安教会のコンサートである。こちらも昼食をご用意くださり、彼らも喜んでいただいたのであった。大塚平安教会におけるコンサートで最後であり、大勢の皆さんがご来場くださり、祝福された演奏会であった。そして早くも25日を迎える。その前日の夕食は送別晩餐会で家族が集まり、楽しく過ごしたのである。25日は家族で羽田に向かい見送りを行う。
羊子のコンサートにより、私達も新しい出会いが与えられ、また出会いが重ねられたのであった。ありがたく思っている。



散歩で野島公園を訪れる。羊子が小さい時、あさり堀や釣りをしたところである。



鎌倉を訪れ、長谷の大仏を見物。



日本の「うどん」とやらを食べてみる。



三崎教会でのコンサート。



大塚平安教会におけるコンサート。