鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

バルセロナ滞在記「聖誕の門を仰ぎ見つつ」<60>

バルセロナ滞在記(2014年10月21日〜)<60>
2015年1月4日「再びセルクスへ行く」



 サラゴサを12時30分に出発し、高速道路でセルクスに向かう。セルクスはカタルーニャ州の中にあり、バルセロナの北である。そのセルクスには午後4時頃到着する。イグナシさんには昨日のバルセロナからマドリット、そしてこの日のサラゴサからセルクスと遠距離を車の運転をしてくれて、本当にありがたいと思う。ご苦労様と言いたい。このセルクスには2012年にバルセロナを訪れたときに来ているし、先日の11月25日にもイグナシさんに連れられてスミさんと共にお訪ねしている。ブログ29「ベルガとセルクス」と題して報告を残している。そのため町並みを覚えており、近くの景色を見ながら、懐かしい思いであった。このセルクスはイグナシさんの生まれ故郷であり、ご実家にはお母さんのコンチータさんとお姉さんのノラさんが住んでおられる。
 今回、訪れたのは、間もなく我々が帰国するのでお別れの挨拶をするためである。コンチータさんは昼食を用意してお待ちくださっていた。お昼の食事はミックス野菜サラダ、焼いたエビ、焼いたナスやキノコ、キノコスープ等で、ワインをいただきながらお腹いっぱいいただく。
コンチータさんの妹さんマリア・テレサさんのお宅でおもてなしをいただいたときにもおいしいキノコスープをいただいたが、こちらではキノコスープはいつも作られるようである。食事が終わり、デザートまでいただいた後はお楽しみの時となった。用意されたプレゼントを順番に取るのである。結構大きな籠にプレゼントがつめこまれるようにして入っている。そのプレゼントを順番にとって行くのである。プレゼントは新聞紙にくるまっており、もちろん何が入っているかわからない。六人で順にプレゼントを取ったが、五回くらい順番が回って来る。プレゼントを取るたびに、皆さんに中を見せるのである。そのたびに皆さんは笑い、歓声を上げるのであった。肩たたき、可愛い刺繍のついたナプキン、トランプ、洗剤、お菓子、乾燥キノコ等であるが、中にはお金の5ユーロまであった。プレゼントのくじ引きが終わると、今度は交換会である。他の人が自分の気にいったものを持っていると、自分の持っているプレゼントと交換するのである。その駆け引きも面白い。一度は自分のものにしたプレゼントであるが、他の人も狙っていて、結局手放すのである。私も5ユーロを当てたが、結局どなたかに回っていった。手元に残ったのは犬が爪楊枝入れを背負っているもの、刺繍のついたナプキン、そろいの箸等であった。楽しい記念になるだろう。まあ、いい大人がプレゼントに興じること、本当に楽しいひとときであった。
 こちらでは良くエビが出される。年末にホアキンさんの家に招かれたときにもエビが出され、マドリッドの祥永さんのお宅で食事をいただいたときにもエビが出されている。そして羊子の家でも時々エビの食卓であった。エビについては2012年を思い出す。その時もセルクスのコンチータさんの家に伺ったのであるが、昼食は中華レストランでお腹いっぱい食べてしまったのである。それからコンチータさんの家で夕食をいただいたのであったが、羊子も我々夫婦もまだお腹いっぱいで、その時出されたエビを食べることができなかった。その時はホテルに泊まっていたのであるが、翌日の食事時になって、昨日のエビがあるはずだからとコンチータさんの家に行ったのである、そしたらエビは食べられた後で、食べることができなかったのである。幻のエビになってしまったが、その幻が2年越しに実現したわけである。スペインの人たちはよくエビを食べると示された。そして、タコを食べることも印象に残っている。羊子の家で数回にわたりタコの料理を食べている。2011年にスミさん、星子とバルセロナに滞在したとき、マドリッドにも行く。災害復興支援コンサートで羊子がピアノを演奏するためである。その時、祥永さんとフェルナンドさんのお宅に泊めていただいたのであるが、フェルナンドさんがタコの料理をしてくれたことが忘れられないのである。日本では、タコはお刺身か酢蛸にして食べるか、茹でて食べるくらいであるが、タコ料理として出されたのである。こういう食べ方もあるものだと示されたのであった。スペインに滞在し、肉料理ばかり食べていると思われるが、シーフードも随分といただくのである。なんといってもシーフードパエリアがある。
 こうしてセルクスで楽しいときを過ごし、おいとまをしたのは午後7時頃である。ここからバルセロナまで、車で1時間30分である。午後8時30分頃に帰宅したのであった。実は三匹の犬と二匹の猫は留守中知人に預けている。それで帰宅するや羊子たちは動物たちを迎えに行く。三日も動物たちと離れていると、早く会いたいのである。9時30分頃には帰宅し、動物たちも今までの家で過ごすことがうれしいらしい。我々を見て飛びついて来たりして、その嬉しさを動物なりに現すのであった。また、動物のみんなと過ごすのであるが、それも後わずかである。いっぱい触れ合うことにしたい。



セルクスにておいしい食事をいただく。



今回の滞在はエビをいただく機会が多く…。



プレゼントのクジ引きごっこ



プレゼントを喜びあう。