鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<272>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<272>
2014年7月28日「コンサートを喜び」


聖書の言葉
昼食や夕食の会を催すときには、友人も、兄弟も、親類も、近所の金持ちも呼んではならない。その人たちも、あなたを招いてお返しするかもしれないからである。宴会を催すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人を招きなさい。そうすれば、その人たちはお返しできないから、あなたは幸いだ。正しい者たちが復活するとき、あなたは報われる。
ルカによる福音書14章12-14節)



 再び「横浜みなとみらいホール」に赴くことになる。再びと言うのは、5月23日に行っているのである。そのときは大ホールで行われた公演であった。サウンドブリッジという合唱団が、日本の歌と共にハイドン作曲の「戦時のミサ」という重い曲を演奏する。今回もみなとみらいホールでの演奏であるが小ホールでのコンサートであった。「戦時のミサ」は横浜本牧教会の稲本佑子さんがご招待くださった。そして、今回は7月24日であるが、やはり横浜本牧教会の片平英子さんがご招待くださったのである。「中内真理オーボエリサイタル」である。中内真理さんは片平さんの二番目のお子さんであり、横浜本牧教会の教会員でもある。初めてオーボエの演奏を聴くことになるが、オーボエに合わせてファゴットの演奏もあり、いずれも初めて聞く音色であった。
 横浜本牧教会は2010年4月から9月までの6か月間、代務者として務める。わずかな期間であるが、皆さんとのお交わりが導かれ、今に至るまで皆さんに覚えられていることは、誠に感謝の至りである。今回もリサイタルが終わると、横浜本牧教会の皆さんも大勢来ておられ、久しぶりに親しくお話しすることが出来たのである。このリサイタルには今村讃さんも来ておられ、再会を喜んだのであるが、11月8日に開くと言われる演奏会の案内チラシをいただく。今村さんはウクレレ奏者で、今日まで長く演奏活動をしておられる。数年前にも演奏会が行われ、ご招待をいただき、拝聴している。ウクレレ演奏、ハワイのフラダンス、スイスのヨーデル演奏を盛り込んだ演奏会であった。今村さんも横浜本牧教会員であり、同教会には音楽家が多くおられ、演奏会もそれぞれ開催しているのである。その都度、ご招待されているので、誠にありがたいことである。
 横浜本牧教会で代務者を務めている時、スペイン・バルセロナでピアノの演奏活動をしている羊子が一時帰国したので、同教会のチャペルコンサートで演奏させていただく。そのとき、教会の皆さんが羊子とお交わり下さり、深められたことを感謝しているのである。だから、稲本さんご夫妻、片平さんはお嬢さんとお孫さんの三人で、それぞれバルセロナ観光したとき、羊子ともお会いくださり、羊子の家から目の前に見えるサグラダ・ファミリアを喜ばれたのであった。羊子が今年の4月26日にディナーコンサートで演奏したときにも稲本さん、片平さんがご来場くださったのである。横浜本牧教会ではわずか半年の牧会であるが、その後は今に至るまで、皆さんから覚えられていることは何よりの喜びである。昨年は説教にお招きをいただいた後、午後からであるがヴァイオリンコンサートが同教会で開かれ、拝聴させていただく。また、以前にはオルガン演奏会が開かれ、臨ませていただいている。同教会には音楽関係者が多くおられ、励みとなり、喜びとなっているのである。
 「みなとみらいホール」には、京急線横浜駅に行き、みなとみらい線に乗り換えて行く。横浜駅において、京急線からみなとみらい線に乗り換えるには、端から端まで歩くので、連れ合いのスミさんにはかなり大変である。ふと気が付いたことは、横浜駅の手前である「日ノ出町駅」で下車し、そこからタクシーで行っても良いのではないかと示される。直線で行かれるので早いし、費用も大して変わらないようだ。そう思って、オーボエリサイタルが終わってタクシーに乗ろうとすると雨が降り出していた。仕方なく、同じように横浜に出て、京急線で帰ってきたのである。
 このようなコンサートで拝聴すること、もちろんコンサートを喜ぶのであるが、そこでお会いする皆さんとの出会いを喜んでいる。わざわざお会いすることもないので、このような催しでもなければお会いすることもない。そういう意味では神様のお導きであるのであろう。




中内真理さん「オーボエリサイタル」の案内チラシ。