鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<263>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<263>
2014年6月18日「支えるということ…」


聖書の言葉
ケンクレアイの教会の奉仕者である、わたしたちの姉妹フェベを紹介します。どうか、聖なる者たちにふさわしく、また、主に結ばれている者らしく彼女を迎え入れ、あなたがたの助けを必要とするなら、どんなことでも助けてあげてください。彼女は多くの人々の援助者、特にわたしの援助者です。
(ローマの信徒への手紙16章1-2節)



昨日の6月17日は「神の庭・サンフォーレ」支える会の総会が開かれた。毎年6月に開催しており、「支える会」の活動報告、会計報告、そして計画と予算を決めるのである。総会と言っても、総会に所属する員数は不特定であるし、「神の庭・サンフォーレ」を覚えてくださる方であれば、どなたでも総会に臨めるのである。午後2時30分から、まず開会礼拝である。礼拝担当は3月まで10年間 、主事として務められた鳥羽徳子牧師が担当する。30分の礼拝の後、総会が開かれ、用意された資料のもとに議事が進められ、午後4時頃には終了する。この総会の中で、いくつかの意見が出されたが、「支える会」の存在について尋ねられる。このような質問は初めてである。「神の庭・サンフォーレ」支える会の存在はどういうものであるかということである。今まであまり関わらなかった方の質問でもある。その方の母上が入居されており、このたびの総会に初めて出席されたのである。良い質問であると思う。改めて「支える会」の存在を考えさせられたからである。
本来、キリスト教シニアホームは日本基督教団神奈川教区の取り組みとして建設したかったのである。キリストの名において老人ホームが必要であると考えるのは、今の時代において当然なのである。今は、町を歩けば高齢者のための建築物にあふれている。デイサービスなる建物が並んで建てられているのである。また、昔は幼稚園の送迎バスが目立ったが、今は老人の送迎車ばかりが走っているようでもある。今は老人産業があふれている。私たちがキリスト教シニアホーム建設を目標に掲げたのは1994年であり、20年前であった。その頃から高齢者対策が叫ばれるようになっていたのであるが、今ほどではない。そういう中でキリスト教の老人ホーム建設に踏み切ったのであるから画期的なことであったと思っている。当時のキリスト教シニアホームは郊外にすべての施設を整えたものであり、それだけに入所料も高額であったのである。それに対して、サンフォーレが目標にしている町の中のホーム、誰もが自由に出入りできるようなホームとしてのキリスト教シニアホームをめざしたのであった。これらの取り組みは神奈川教区が独自に行うのは資金的にも困難である。そこで株式会社サンフォーレと提携してキリスト教シニアホームを開設することであった。サンフォーレの堀井社長さんが私たちの取り組みを理解し、受け止めてくださったので、「神の庭・サンフォーレ」が始まったのである。入居するキリスト者の信仰的な励ましのためにも「支える会」が必要である。サンフォーレは入居者の生活を支え、信仰の励ましを行うのが「支える会」なのである。両者が一体となってキリスト者シニアを支えるということである。月に二回は礼拝をささげ、ボランティアの訪問で「賛美の集い」が開かれている。お話会にしても、その他の集いにしてもキリスト教の信仰が基となっているのである。総会における質問に対して、改めて「支える会」の存在の意義を考えてみたのである。
それにしても「神の庭・サンフォーレ」が秦野市内にあるのは、遠いと思われている人が多い。株式会社サンフォーレさんは横浜市中田にあるサンフォーレ戸塚の三階をキリスト者ホームに提供してくださることになり、今は徐々に活動を深めているところである。中田であれば地下鉄でも行かれるし、横浜市内と言う思いがある。シニアのキリスト者の皆さんが大いに利用してもらいたいのである。秦野は私達にとっても確かに遠い。以前は綾瀬市に住んでいたので、1時間もあれば行かれる距離であった。今は2時間近くもかかる。横横道路を走り。大和バイパスから東名高速に入り、秦野中井で降りるのである。降りても15分は市内を走ることになる。高齢者マークを付けるようになっている年齢でもあり、車での往復も疲労がたまるのである。実は17日の翌日、18日にシルバさん家族を支援する委員会が開催されるのであるが、17日の疲れを見越して欠席することにしている。今回の支援する委員会は、シルバさん家族が日本滞在を求めて裁判に訴えているのであり、そのため弁護士さんがシルバさんたちからいろいろ聞くことである。支援する委員会としては何を協議することではないから失礼することにしたのである。
「神の庭・サンフォーレ」支える会と言い、シルバさん家族を支援する委員会と言い、いろいろと「支え・支援」するという能動活動を行っているが、いつ受動になるか、時々示されているのであるが…。



「神の庭・サンフォーレ」支える会の総会に先立ち礼拝がささげられる。
礼拝担当は鳥羽徳子牧師。



総会後にお茶の会が開かれ、いただきつつ歓談する。